お墓を建てる人の名前は誰を彫る?
お墓の建立者の役割について
先日、お客様から問い合わせのお電話をいただきました。
質問内容は「ウチのお墓には建てた人(建立者) の名前が2人連名で彫ってある。でも最近読んだ本に建立者が複数人彫ってあるのはダメって書いてあってすごく気になっている。どうしたら良いですか?」と言う質問でした。
おそらくこの方が読まれたのは“墓相”関連の本 だと思います。墓相とは古代中国で風水を元にできた考えで、お墓の形、方角、石の種類などから判断し、その家族の家運、人生の吉凶を占うというものです。
確かに墓相(墓相学ともいう)では建立者は1名で彫るのが良いとされていて建立者が連名で彫ってある場合、その家は遺産などの相続争いがおきたり、兄弟仲が悪くなったりするといわれています。
お墓の場合、お墓を建てた人が建立者になるのですが、それと同時に建てたお墓を継承していくという役割が生まれます。したがってお墓の建立者=継承者という意味も含まれてきます。
ただ昔からの言い伝え、伝承を知らなかったり、否定による連名で墓石に刻んだりするのは良くありません。
先人の教えを元に連名で彫る場合はだれが継承者になるのかを話し合い文章にしておくのが良いのではないでしょうか。