当たり前のように持っている数珠!?
慣用句で『暑さ寒さも彼岸まで』という言葉があるように、ようやく残暑も和らぎ、一雨ごとに涼しくなってきました。現場仕事をするには一年で一番過ごしやすいありがたい気候です。彼岸というと石材業界では工事引き渡しの期日になる事が多いです。弊社は大丈夫ですが、追い込みをかけている業者さんはおられるはずです。何事でも計画的にですね…(笑)そんな彼岸ですが、今週末には彼岸の入り日になります。皆さんもお墓参りに出かけられるのではないでしょうか?
そこで、今回はお墓参りに行くときに当たり前のように持っていく数珠についてお話しします。
数珠は仏教徒の家に育った方なら、物心つく頃から身近にあったはずです。法具の中でも最もポピュラーな仏具ではないでしようか。元々数珠は、「数を念ずる」「数を記す」という意味を持ち、お経を読む回数を数えるための道具でした。数珠の珠は108個で作られているのが一般的で、この珠ひとつひとつが煩悩を司っている仏様だとされています。
※女性用で人間の持つ煩悩の数と同じ108玉でできている数珠
人間が持つとされる108つの煩悩を、数珠が引き受けてくれると考えられており、持っているだけで精神の安定が図れる、心が澄んでくると信じられてきたみたいです。そんな話をすると、たとえ数珠がなくても真摯な気持ちで墓前に手を合わせることができれば、それで構わないのではと思う方もおられるかもしれませんが、素材によっては、数千円程度から購入することができるので、マナーとして持ち墓前に手を合わせましょう!!
※男性用の数珠は一般的に1重タイプ(片手数珠)がほとんどです。